★未チェック

遠吠えの意味

背景:森の広場

サーバル
「ねえ、イタリアオオカミって、
 どうして、タイリクオオカミに憧れてるの?
 何かきっかけとかあるの?」
イタリアオオカミ
「うふふ、聞きたいですか?
 私がお姉さまをお慕いするようになった理由……」
イタリアオオカミ
「あれは……まだ、私とお姉さまが親しくなる前のことです。
 私達は、オオカミハウスで、
 ミーティングを行っていました」
サーバル
「あ、あれ?もう始まってるの?
 ……聞こえてないね」

ーーーーーーーー
背景:カフェ

イタリアオオカミ
「恥ずかしながら……私、当時は、
 ちょっと、精神的に幼かったといいますか……
 周囲に対して突っかかり気味でした……」

タイリクオオカミ
「みんな、集まってくれてありがとう。
 さっそくだけど、提案があるの」
タイリクオオカミ
「最近、セルリアンも増えてきたことだし、
 私達、オオカミの仲問で連携を取りやすいよう、
 遠吠えの意味を共通化できないかしら」
イタリアオオカミ
「ええっ?
 そんな必要ないと思いますけど」
タイリクオオカミ
「まあ、そう言わずに。
 いくつか用意してみたから、少し見てくれるかしら?」
イタリアオオカミ
「(タイリクオオカミさんったら、
 偉そうに……自分がリーダーのつもりなんでしょうか)」
ニホンオオカミ
「私はいいと思うな一!
 みんなで遠吠え練習するの、楽しそうだよね!」
コヨーテ
「ああ、遠吠えでコーラスをするのは、
 大勢の方が盛り上がるからな」
ニホンオオカミ
「だよね一!
 みんなでーつの群れになれるみたい!」
イタリアオオカミ
「なっ……
 そんな面倒なこと、私はしませんからね!」
イタリアオオカミ
「私は、ひとりでも平気ですから」

タイリクオオカミ
「あっ、待って……イタリアオオカミ」

背景:森林

イタリアオオカミ
「まったく、タイリクオオカミさんったら!
 勝手に進めちゃって……!」
イタリアオオカミ
「ん……!?
 こんなところにもセルリアンが!?」
イタリアオオカミ
「いいでしょう!
 一人でも平気だってこと、証明してあげます!」

ーーーーーーーー
背景:夜の森林

イタリアオオカミ
「暗くなってきましたね……
 こんなことなら、
 オオカミハウスにいれ1ばよかったかもしれません……」

イタリアオオカミ
「!?
 セルリアン、まだ残ってたんですか!?」
イタリアオオカミ
「はあ、はあ……な、なんとか、撃退しましたけど……
 足をケガしたみたいですね……」

「ワオォォォーン……!」

イタリアオオカミ
「これはタイリクオオカミさんの遠吠え?
 あれは、たしか……
 『どこにいるの?』って意味ですよね 」
イタリアオオカミ
「……わ、私はひとりでできるんだから。
 誰が返事してあげるもんですか」
イタリアオオカミ
「いたっ!?
 ……さっきのケガ、結構ひどいですね」
イタリアオオカミ
「早く、森を抜けないと……」

ーーーーーーーー


イタリアオオカミ
「きゃああああ!」
イタリアオオカミ
「うっ……戦ったせいで、
 足のケガがひどくなっちゃいました……」

イタリアオオカミ
「また向こうにセルリアンが!?」
イタリアオオカミ
「うっ!いたっI
 ……歩けません……!」
イタリアオオカミ
「な、なんとか、離れないと……」

イタリアオオカミ
「はあ、はあ……泥でお洋服が汚れちゃいました……
 なんでこんな目に……」

セルリアン
「ーーーー!」

イタリアオオカミ
「えっ、うそ!?またっI
 っ!?も、もうこの足じゃ戦えない……」

「ワオォォォーン……!」

イタリアオオカミ
(タイリクオオカミさんI!まだ私を探して……?
 で、でも今更どんな顔で……!)



イタリアオオカミ
「-―っ!?ー・…ウ」


「ウオオオォォォーン!」

「……ドドドドドドッ!」

タイリクオオカミ
「イタリアオオカミっ!?
 やっと見つけた!」
イタリアオオカミ
「タ、タイリクオオカミさん……
 服が、ボロボ口。まさかずっと私を探して……?」
タイリクオオカミ
「少し転んだだけよ。安心して、今助けるから。
 ……さあセルリアン、イタズラが過ぎたわね」
タイリクオオカミ
「これ以上、私の仲問に手は出させないわよ!」

イタリアオオカミ
(ほ、本当に来てくれた……こんな早く、来てくれた……)

ーーーーーーーー

タイリクオオカミ
「ふう……敵は全部倒したわ」
ニホンオオカミ
「あっ!いたいた!
 もう、ひとりで先走っちゃダメだよ!」
コヨーテ
「イタリアオオカミがいなくなってから、
 ひとりで探しに行くとはな。心配したぞ?」
タイリクオオカミ
「ごめんなさい。でも大丈夫だったから、いいでしょう?
 ねっ、イタリアオオカミ?」
イタリアオオカミ
「.……ええと、その」

イタリアオオカミ
(私が悪いんですし……
きっと、すごく叱られるんでしょうね……)
タイリクオオカミ
「ひどいケガね……
 さあ、私の背中に乗って 」
イタリアオオカミ
「え?」
イタリアオオカミ
(どうしてー……?
飛び出したのは私なのに、何も言わないんですか?)
タイリクオオカミ
「ねえ、イタリアオオカミ。
 私が遠吠えミーティングにみんなを呼んだのはね……」
タイリクオオカミ
「みんなのことを、
 大事な仲間だと思ってるからよ」
タイリクオオカミ
「仲問と助け合うには、
 コミユニケーションが大事よね。
 群れで戦うのが私達オオカミの強みだもの」
タイリクオオカミ
「さっきは、遠吠えで呼んでくれてありがとう。
 おかげで、すぐに駆けつけることができたわ」
イタリアオオカミ
(そんな……
 私、わがまま言って、迷惑かけたのに……)
タイリクオオカミ
「イタリアオオカミ、これからも、仲良くしましょうね。
 ……あら?」
イタリアオオカミ
「すう……」
タイリクオオカミ
「……安心したら、疲れて寝ちゃったのね」
イタリアオオカミ
「あり、がとう……ござい、ます……すう……」

ーーーーーーーー

イタリアオオカミ
「あれ以来、
 私はタイリクオオカミお姉さまと呼ぶことにしたんです」
イタリアオオカミ
「あの時の背中のぬくもり……
 私は一生忘れません!」
イタリアオオカミ
「タイリクオオカミお姉さまこそ、
 強く、優しく、クールで……!
 私たちのリーダーにふさわしい方です!」
サーバル
「へえ一。
 それで、憧れのタイリクオオカミの
 真似をするようになったんだね」
イタリアオオカミ
「はい!
 タイリクオオカミお姉さまの、
 仲問を呼ぶときの遠吠え、やってみせますね」

「ワオオオォォォーン!」

サーバル
「おお、かっこい一!
 ……あれ、誰か来たよ?」
タイリクオオカミ
「どうしたの?
 呼ばれてきたけど、なにかあったの?」
イタリアオオカミ
「タ、タイリクオオカミお姉さまが
 やってきました一!」
タイリクオオカミ
「え、どうしたの?
 急に抱き付いて……!?」
サーバル
「おーい、イタリアオオカミ?」
イタリアオオカミ
「うふふふ、お姉さま一!」
サーバル
「うん、ダメだ。
 私の声はもう聞こえてないみたいだね……」

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